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ネットゼロ・カーボンエミッションに貢献するモビリティ実用化への取り組み

株式会社三菱ケミカルホールディングス

概要

電気自動車はCO2排出量が従来のガソリン車の1/2程度(充電する電力を発電する際の排出CO2まで考慮;2015年排出係数より概算)と低く、ネットゼロ・カーボンエミッションにつながる重要アイテムの一つとされています。電気自動車の車重を減らし燃費(電費)を向上させる材料の開発や、電気をより効率的に利用する材料の開発、またそれらの材料・部材の製造時の環境負荷を低減させることは、Chemistryがそのちからを発揮できる分野です。三菱ケミカルホールディングスグループは、これらの取り組みを通じて、ライフサイクルを通じた環境負荷が低い電気自動車の実現に貢献してまいります。

説明

環境負荷削減に向けて電気自動車の普及が期待されており、電気自動車がライフサイクルで発生するCO2を削減するためには、エネルギーを効率的に利用していくことが重要な課題となります。
三菱ケミカルホールディングスグループは、電気利用効率の向上や、車体の軽量化に貢献するキーマテリアルを開発・提供することで、この課題を解決し、より環境負荷の低い電気自動車の実現・普及に貢献していきたいと考えています。

例えば、電気の利用効率向上をめざして、
・蓄電池の高性能化のための、リチウムイオン電池部材(電解液、負極材)の開発
・パワーエレクトロニクス部材高性能化のための、パワー半導体材料(窒化ガリウム基板)や放熱部材モジュール(有機・無機複合体)の開発
等を推進してまいります。

また、車体の軽量化をめざして、
・樹脂複合材(外装材や内装材)の開発
・繊維補強複合材(ガラス繊維複合材や炭素繊維複合材)の開発
等を推進してまいります。

さらに、関連する原料・材料・部材を製造する際のエネルギー消費がより少なくなるプロセスを開発することも課題解決には有効であると考えており、例えば、
・関連する部材の加工プロセスにおいては、より低温での加工でも性能が低下しない材料・部材の開発
・関連する原材料の合成プロセスにおいては、低温・低圧化を実現する反応ルートや触媒の開発
等を進めてまいります。

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