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日新電機グループの自社と製品の温室効果ガス削減活動

日新電機株式会社

概要

海外を含む日新電機グループ(以下、当社グループ)でSCOPE3を算出し、SCOPE3の約9割が製品由来であることを特定しました。これに基づいて、自社の排出だけでなく、製品由来の温室効果ガス(以下、GHG)の削減の取り組みを進めています。
自社については、省エネ、再生可能エネルギー導入、SF6の徹底管理に取り組みます。
製品については、当社グループ全体でプロジェクト活動を立上げ、各部門・関係各社の製品省エネ化のアイデアを抽出し、GHG削減量の積上げを行いました。これに基づき、長期計画を立案し、中期計画で自社活動と製品実現のGHG削減をトレースしていきます。

説明

日新電機グループは、社会と産業の基盤を支える企業活動を通じて、環境と調和し活力ある社会の実現に貢献します。電力機器を中心に、社会と産業の基盤を支える4つの事業を展開しています: 電力機器事業、ビーム・真空応用事業、新エネルギー・環境事業、ライフサイクルエンジニアリング事業
いずれの分野も、大量の電気を長時間、長期間扱う製品が多く、製品由来のGHGが多く発生することが想定されていました。
このため、製品のライフサイクルアセスメントを進めGHG排出量を評価しながら、GHGを削減する製品の開発をすすめ、一定以上GHGを削減できた製品を環境配慮製品ラベル(タイプⅡ環境ラベル)として自社認定、販売を進めてきました。
また、当社グループ全体の製品由来のGHG排出量を容易に把握するため、「簡易温暖化評価手法」を開発し、SCOPE3の算出に利用してきました。
さらに、「IPCC 1.5℃特別報告書」レベルの社会的要求にこたえるため、2030年度に向けたGHGの削減目標について、国際的な環境団体であるSBTイニシアチブ (SBTi:Science Based Targets Initiative)の認定取得を目指すことを表明しました。
今後、2030年度に向けた長期目標を設定し、2025年度に向けた中期計画に組み込み取り組みをすすめていきます。
製品開発では、SPSS(Smart Power Supply Systems、受変電設備や長年培った系統連系技術を駆使し、多様な分散型電源を組み合わせて省エネと電力の安定供給を実現するソリューション)を上市し、製品GHG削減のためのプロジェクトを立上げ、アイデアを積上げてきました。
これらのアイデアを実現する事でGHG削減に貢献していきます。
社内インフラでは、再エネ・省エネ機器を導入し、エネルギ使用量を計画的に削減していきます。
またGHG(SF6ガス)のリアルタイム管理で大気放出を極限まで減らしていきます。

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