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エネルギーストレージをベースにした、地域内スマートエネルギーマネジメントシステムの開発

戸田建設株式会社

概要

戸田建設は以下のような技術開発について検討する意向である。

脱炭素社会の実現に向けては、省エネ技術のさらなる高度化や再生可能エネルギーのさらなる普及が不可避である。
一方で、室内をより快適な環境に保つことは、労働生産性の向上や健康管理、健康年齢の高度化につながる重要な要素である。
省エネ率を最大限に高め、かつ、最適な室内環境を維持するための技術開発である。
さらに、限られたエネルギーを余すことなく使い切るために、一定地域の建物を連携してエネルギー融通を行う。
そのマネジメントにAIを使い経験値や実績値をもとに効率的な制御を行う。

説明

1. 室内空間を適切に制御
(1) 居住者が受ける室内雰囲気を観測する。
・室内温度、湿度、気流、CO2濃度等を観測することで居住者がどのように感じているかをAIが判定する。
(2) 観測結果をもとに室内環境を改善する。
・ すべての場所が快適であるようにAIが判断し、それを居住者に提案する。
・ 一定時間後、設備機器が自動的に制御され、室内環境が変化する。
(3) 居住者の健康管理
・ 設備機器のセンサーが居住者の体温、顔色、活動量をチェックし健康状態を把握する。
・ 健康状態に応じて室内環境を個別に制御する。

2. 地域間のエネルギー融通
(1) 個別ビル内のエネルギーストレージ
・ 蓄電池による電力のストレージに留まらず、熱のストレージ方法を具現化する。
・ 例えば、人体からの発熱を蓄熱槽にストレージする。
・ 設備機器からの発熱をストレージする。
・ 再生可能電力を活用して水素によりストレージする。
(2) 地域間でエネルギー融通
・ ストレージした電力や熱を地域間で融通する。
・ その際に、各個別ビルのストレージ量や個別ビルの使用特性をAIにて分析し、かつ、その分配をAIにて自動制御する。
・ あるいは、脱炭素ビークルや脱炭素ドローンの燃料として使用する。
・ 融通量は数値化し、見える化すると共に、ポイントとして計上し価値として地域内で活用可能な仕組みを作る。

連携先

・ 設備機器メーカー
・ クラウドサービサー
・ ネットワーク構築会社
・ ソフトウェア開発会社
・ モビリティーメーカー

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