EN

再エネと水素製造技術によるCO2削減と水素コスト低減モデルの構築

株式会社トクヤマ

水素ビジネスの概要

開発目標(※水素・燃料電池戦略ロードマップの目標と同じ)

概要

当社は、次世代燃料である水素を普及させるために、再生可能エネルギーとアルカリ水電解技術を活用した、水素の大規模製造設備の開発・実証実験を行う。併せて水素コスト低減を図るため、同時に発生する酸素活用の検討も行う。
電気は貯蔵が難しいため、需給のバランスを常に一致させる必要があるが、太陽光や風力のように変動の大きい再エネを大量に導入した場合、需給のバランスをとることが難しくなるという問題がある。一方水素は長期的に貯蔵可能なエネルギーであるため、余剰となった電力を使って水素を製造して貯蔵し、必要な時に燃料電池や火力発電等で発電することで、再エネを有効に利用することができる。
また、水電解設備は電力の変動に応じて出力を変えることができるため、変動する再エネでの水素製造が可能である。これらの特性を事業につなげると伴に、国内外で再エネ設備の導入を促進し、地球温暖化対策として展開していく。

説明

開発目標(※水素・燃料電池戦略ロードマップの目標と同じ)
・2020年代のできるだけ早い時期に実現する。

課題
・ 装置コストの低減
・ 安価な再エネ電力の調達(出力抑制再エネの活用)
・ 水素の貯蔵と輸送

アクション
・ 当社の有する食塩電解の技術を応用した、装置コストの大幅低減
・ 安価な再エネ電力の調達方法の検討
・ 併産される酸素の工場内活用
・ 新たな水素貯蔵、輸送方法の開発

効果
・ 構築した事業モデルを当社徳山製造所に導入した場合
CO2削減量:30万t/年(徳山製造所の使用電力の5%を再エネに置き換えた場合)
水素コスト:28円/Nm3(再エネ電力10円/kWh、電力原単位5kWh/Nm3-H2、稼働率70%、償却後、酸素控除5円/Nm3-H2)
・ 日本国内の再エネ比率の向上に寄与

類似事例

"ごみ”を"エタノール"に変換する世界初の革新的生産技術の確立

積水化学工業株式会社

> 詳細を見る

AIを活用した「ダム最適運用システム」の共同開発

北陸電力株式会社

> 詳細を見る

CO₂-メタネーション

株式会社INPEX

> 詳細を見る

CO₂を原料とするパラキシレン製造に関する開発に着手

ハイケム株式会社

> 詳細を見る

CO₂電解還元法によるC₂化合物製造技術の研究開発

千代田化工建設株式会社

> 詳細を見る