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塗装工程におけるCO₂排出量の実質ゼロ化

株式会社大気社

概要

大気社は、排気処理や気流制御など、空調設備事業で培ったコア技術をもとに、高い塗装品質の実現と省エネルギー技術や先進的な環境技術を調和させた自動車塗装プラントの設計・施工を手がけています。近年では、航空機や鉄道車両の塗装などにも取り組んでいます。自動車の製造工程において、塗装工程はエネルギーの使用量が多く環境に与える負荷が大きいため、当社はCO₂排出量を削減するための技術提案を継続的に実施し、自動車塗装ラインのエネルギー試算モデルを利用してCO₂削減量を試算しており、さまざまな技術を組み合わせ、自動車メーカーさまや関係各企業さまと連携し、2050年には自動車1台当たりCO₂排出量の実質ゼロ化の実現を目指しています。

説明

大気社は、排気処理や気流制御など、空調設備事業で培ったコア技術をもとに、高い塗装品質の実現と省エネルギー技術や先進的な環境技術を調和させた自動車塗装プラントの設計・施工を手がけています。近年では、航空機や鉄道車両の塗装などにも取り組んでいます。

自動車の製造工程において、塗装工程はエネルギーの使用量が多く環境に与える負荷が大きいため、当社はCO₂排出量を削減するための技術提案を継続的に実施し、自動車塗装ラインのエネルギー試算モデルを利用してCO₂削減量を試算しており、2050年には自動車1台当たりのCO₂排出量を実質ゼロにすることを掲げています。
2000年からCO₂削減量の試算を開始し、2005年には自動車1台あたりのCO₂排出量は160.1kg-CO₂/台でしたが、2012年には第1次中期目標である100kg-CO₂kg/台を達成できました。さらに、2015年にはヒートポンプやドライブ―ス(プレコート材とフィルターを併用した乾式塗装ブース)などの設備技術を推進することにより、第2次中期目標である80kg-CO₂/台を達成できました。2018年度は73.5kg-CO₂/台まで削減が進んでおり、2020年度に第3次目標である70kg-CO₂/台の達成を目指しています。
第3次目標である70kg-CO₂/台の達成に向け、さらなる低温排熱回収の検討や、塗装設備のコンパクト化、乾燥炉焼き付け温度低温化といった技術開発を推進します。また、2020年までに、再生可能エネルギー(太陽熱や風力など)の導入、あるいは水素などを含んだ次世代エネルギーの取り込み方策の概要を検討し、2020年以降にそれらの実用化に向けた具体的提案を構築していきます。

これらの技術を組み合わせ、自動車メーカーさまや関係各企業さまと連携し、2050年に自動車1台あたりのCO₂排出量を実質ゼロにすることを目指しています。

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