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資源循環型のアミノ酸生産による温室効果ガス排出削減

味の素株式会社

概要

味の素グループでは「バイオサイクル」と呼ぶ循環型生産でアミノ酸を製造しているほか、一部の工場にはバイオマスボイラーを導入しており、どちらのアプローチもGHG排出量の削減に貢献している。味の素グループはこのアプローチの維持発展と地域の農業生産者と連携をすすめることで事業をより持続可能にするほか、GHG排出量も更に削減する。

説明

味の素グループは、各地域で入手可能な農作物を中心に発酵によりアミノ酸を生産しており、アミノ酸抽出後の栄養豊富な副産物(コプロ)をほぼ100%使用している。当社グループでは、このような循環型アミノ酸発酵プロセス「バイオサイクル」を世界の発酵工場に導入し、原料の安定供給とGHG排出量の削減に取り組んでいる。このバイオサイクルは、通常の有機窒素肥料と比較して、110万トンのGHG排出量を削減する。また、一部の工場ではバイオマスボイラーを導入し、再生可能エネルギー導入率24%を達成している。
110万トンのGHG削減を維持するためには、バイオサイクルを安定して稼働させ、GHG削減を維持する必要がある。同様に、バイオマスボイラーについても、将来バイオマスボイラーを拡張する前に、焼却灰を含むコプロの需要を増やす必要がある。
また味の素グループでは、キャベツ農園向けにコプロの販売を開始し、生産したキャベツを地域で販売する餃子の原料として活用している。これによりコプロの安定販売だけでなく、キャベツのトレーサビリティ確保や高品質で大粒のキャベツの安定調達が可能となり、契約農家とグループ双方にメリットをもたらしている。グループはまた、コプロ需要とバイオマス供給を確保するために近隣の農家との協力も強化している。これらの取り組みにより、資源循環型アミノ酸の生産とGHG排出量の削減を推進している。

連携先

原料の調達先や工場近隣の農業生産者

補足情報

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