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海洋微細藻によるカーボンリサイクル型燃料/化成品生産技術の開発

電源開発株式会社

海洋微細藻によるカーボンリサイクル型燃料/化成品生産技術の開発

概要

カーボンリサイクルの手法としては様々あるが、当社は微細藻類の光合成に着目して取り組んでいる。微細藻類は光合成によりCO2から燃料や化成品に活用できるグリーンオイルや医薬品原料などの高付加価値物質などを生み出すことができる。CO2固定量としては1km2当たり1.5万t/年程度とスギの固定量の17倍程度が見込まれている。多様な物質を生み出す微細藻類のポテンシャルを引き出すには、微細藻類を安定的に大量培養する技術が必要になる。当社は燃料や化成品生産に活用できるグリーンオイルを生産可能な海洋ケイ藻を用いて、屋外大量培養技術を構築し、微細藻類によるカーボンリサイクル要素技術の1つとして確立することを目指している。

説明

海洋ケイ藻によるカーボンリサイクルについては、安定的に大量に培養する技術が必要である。しかしながら、多くの微細藻類は、雑菌汚染や培養環境の変化などで屋外での大量培養が困難であること、また、国内での季節性による水温変化により年間を通した生産が行えないという課題がある。その課題解決のため、当社としては以下2つの取り組みを実施している。

1.季節性(水温変化)に対応する2つの海洋ケイ藻を用いた屋外培養技術の確立。
2.低エネルギー・低CO2排出型のグリーンオイル一貫生産プロセスの構築。

これら2つの取り組みを通じて、2030年頃の実用化を目指すこととしている。

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